イオンカード会社、NHK報道に反論 システム問題指摘は「事実無根」

イオンカード会社、NHK報道に反論 システム問題指摘は「事実無根」

 イオンフィナンシャルサービス株式会社は16日、警視庁による詐欺集団の摘発に関連し、同日放送されたNHKのニュース番組が自社システムに問題があるかのように報じたことに対し、「事実無根だ」と強く反論する見解を発表した。

 同社によると、警視庁は15日、他人名義のクレジットカード情報を不正利用し商品を購入したとして、ベトナム人ら詐欺集団を摘発したと発表した。同社はこの件について、昨年7月から警察当局の捜査に協力してきたという。

 今回の摘発を受け、各社の報道がなされる中、15日放送のNHK「ニュース7」において、詐欺の原因として「あたかも弊社のシステムにトラブル・エラーがあるかのような報道がなされた」と同社は指摘した。

 これに対し、同社は「NHKが報道したような事実はございません」と否定。昨年からの詐欺犯罪多発を確認して以降、不正利用抑制のため根本的な対策を講じてきたとし、自社システムについても第三者機関による検証で問題がないことを確認していると説明した。

 同社は、イオンカードは今後も安心して利用できるとし、不正利用に関して不安があれば相談するよう呼びかけた。今後も警察当局や関係各所と連携し、不正犯罪の撲滅に努める考えを示している。

画像: 日本経済新聞