対話型AI「Grok」が、ユーザーとの会話内容を記憶する新機能を導入した。これにより、利用者の過去の発言や嗜好に基づいた、よりパーソナライズされたおすすめやアドバイスの提供が可能になるという。
本機能の大きな特徴として、記憶内容の「透明性」が挙げられる。ユーザーはGrokが何を記憶しているかを正確に確認でき、特定の情報をGrokに忘れさせたい場合は、任意に選択して削除することが可能だ。さらに、会話履歴のメッセージ下部に表示される「📕」アイコンをタップすることで、Grokの記憶全体を消去することもできる(Android版は近日対応予定)。
Grokの記憶機能は現在ベータ版として提供されており、Grokのウェブ版、公式iOSおよびAndroidアプリ(EU/UK地域を除く)で利用可能だ。また、X(旧Twitter)上のGrokにも近日中に導入される予定となっている。
この新機能は、データコントロール設定を通じてユーザー自身がオン・オフを切り替えられる設計となっており、プライバシーへの配慮も示されている。