ChatGPT 次期モデルの影 GPT-5、2025年中頃登場か MCP統合で機能拡張も

ChatGPT 次期モデルの影 GPT-5、2025年中頃登場か MCP統合で機能拡張も

 【自由通信】人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」の新たなモデルに関するリーク情報が、SNSやウェブ上で相次いでいる。注目されるのは、次世代大規模言語モデル「GPT-5」が2025年中頃にもリリースされる可能性と、外部サービスとの連携を強化する「Model Context Protocol(MCP)」の統合が進んでいるという情報だ。これらは未確定ながら、ChatGPTの飛躍的な進化を予感させるものとして関心を集めている。

外部連携強化へ MCP統合の動き

 16日から17日にかけて、X(旧Twitter)上では、ChatGPTが「Model Context Protocol(MCP)」の統合をテスト中であるとの情報がリークされた。MCPは、AIモデルが外部のデータソースやツールと接続するためのオープン標準プロトコルで、Anthropic社が開発し、OpenAIも3月に公式採用したとされる。

 この統合により、ChatGPTはサードパーティのサービスや企業の内部データベース、APIなどと接続し、リアルタイムの情報を活用した、より複雑なタスク処理が可能になると見られている。「Connectors」という機能名で実装される可能性も示唆されており、ユーザー体験のパーソナライズ化や機能性の大幅な向上が期待される。一方で、セキュリティやプライバシー保護の仕組みが重要になるとの指摘もある。

GPT-5、2025年中頃リリース濃厚か

 複数のウェブメディアは、OpenAIの次期フラッグシップモデル「GPT-5」が2025年中頃にリリースされる可能性があると報じている。OpenAIのサム・アルトマンCEOの発言や業界の噂を総合すると、リリースは「数か月以内」と予想されているという。

 GPT-5は、現行のGPT-4oや、内部で「Orion」のコードネームで呼ばれていたGPT-4.5を凌駕する強力なモデルになると期待されており、高度な推論能力や画像生成機能など、多様な機能の搭載が見込まれる。しかし、現時点ではリリース時期や具体的な機能についてOpenAIからの公式発表はなく、あくまで噂の段階に留まっている。過去のリリース実績から2025年中頃の登場は現実的との見方がある一方、開発状況による遅延の可能性も否定できない。

既存モデルも進化、新モデル準備の噂も

 こうした次世代モデルへの期待が高まる中、既存モデルのアップデートも進んでいる。OpenAIの公式リリースノートによれば、15日にはGPT-4がGPT-4oに完全に置き換えられたことが確認された。また、新たな推論モデルがウェブ検索やファイル分析といったツールを、より自律的にエージェントのように使用できるようになったことも報告されている。

 さらに、4月10日のX上の投稿では、OpenAIが「o4-mini」「o4-mini-high」「o3(フル)」という3つの新モデルを準備中であるとの情報も流れた。これらは内部的な開発段階にあると見られ、GPT-5リリースに向けた準備の一環である可能性も考えられるが、これらのコードネームとGPT-4.5やGPT-4oとの具体的な関係性は不明確で、ユーザーや開発者の間で若干の混乱を招く可能性も指摘されている。